人が止まるのは画面の三箇所
操作ログを取ると、放棄はほぼ決まった場所で起きます。選択肢が七つ以上並んだ画面、一度進むと戻れない確認画面、入力の誤りを最後の送信まで知らせない画面です。どれも設計時には問題に見えません。しかし実機の前に立つ人は、案内を読み込むつもりで来ていないため、迷った時点で職員を呼ぶか、そのまま離れます。台数を増やす計画の前に、この三箇所を直すほうが安く効きます。
訪問せずに解消できる停止時間の割合
すべての停止に技術者が必要なわけではありません。アプリケーションの停止、通信エラー、排出ユニットの通知の多くは数分で遠隔復旧できる一方、ハードウェアの故障は訪問と部品を要します。この二つを最初の診断で切り分けることが、不要な対応を待って端末が半日停止する事態を防ぎます。店舗から最も多くいただくご質問の一つが「遠隔で戻して出向かない」です。
段階配信と切り戻しをまず作る
端末のソフト更新で怖いのは、不具合そのものより、全台へ一度に広がることです。数台に先に配信し、一定時間の稼働を確認してから広げる仕組みと、異常時に自動で前の版へ戻す仕組みを先に用意しておけば、更新の失敗は数台の一時的な事象で収まります。この二つがない環境では、更新のたびに現地へ人を出す計画を組むことになり、それ自体が運用の費用として積み上がります。